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2016.08.28

ふれて楽しむ美術展 

8月26日(金)~28日(日)の

第17回日本ロービジョン学会学術総会での

ふれて楽しむ美術展の報告です

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現在一般的な美術館等の展覧会では、絵画等の平面作品はもとより、彫刻や工芸等の立体作品においても作品に触れることが禁じられ、視覚情報に頼り切ったものとなっているケースが数多く見られる。そのため美術館等での作品鑑賞は、視覚障害児者にとって縁遠い存在となりつつある。 この「ふれて楽しむ美術展」は視覚に障害のある人も鑑賞できるように、その名の通りふれて感じることを大切にした展覧会である。立体や平面の作品に触れ、その肌触りや香り、そしてその物から発せられる音など、視覚以外の感覚も総動員して感じ取り、それを楽しむ美術展である。 視覚以外の感覚に集中するため目を閉じてそっと作品に手で触れる。するとある作品は金属のドッシリとした硬さと冷たさがジンジンと手のひらに伝わってくる。またある作品は形に沿って手を動かすと、木の香りと暖かさが体に伝わり、自分が森の中にいるような錯覚を覚える。またある作品は凹凸のリズムが心地よく、そのリズムに乗って指を滑らしてゆくと微かな囁きのような音が聞こえてくる。目を閉じて、今まで頼り切っていた視覚による情報を遮断しただけで、今まで感じていても気づかなかった世界が頭の中に広がってくる。 鑑賞者がどの様な発見をするかは、その人にしか分からない。けれど鑑賞を通し自分の感覚が研ぎ澄まされていき、今まで知らなかった世界を誰もが垣間見ることができる。 あなたの中に眠る忘れかけた感覚を呼び醒まし、未知なる素敵な体験をしてみませんか。
                (プログラム抄録集より)

視能訓練士を目指そう

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